アリアーノの「角を持った」仮面は、毎年カーニバルの最終日に町の通りを彷徨うカーニバルを盛り上げる特異な人物たちです。
「大きく飛び跳ね、自らの叫び声に興奮して激怒した動物のように雄叫びを上げる。 それは農民たちの仮面だった。」
カルロ・レーヴィ(※1)もまた、その著書『キリストはエボリで止まった(※2)』の中で、方言で地元の真実を物語る登場人物を描き、そこでは立派な角のある仮面が主人公となっている。
アリアーノの角を持つ仮面は悪魔的で不器用な生き物を連想させますが、その様相が感じさせる脅威は、頭を飾るカラフルな帽子が幾分か和らげてくれています。
職人の熟練の技で粘土と張り子から作られた仮面には、色が塗られ、正面には存在感のある角と巨大な垂れ下がった鼻が鎮座しています。 そして帽子のてっぺんには鶏の羽を飾るための穴があり、周囲には色紙の糸がカールのように垂れ下がっています。
こうして、角のある仮面をかぶった人々が、アコーディオンと音楽に合わせて村を練り歩きます。 その奇抜さにおいて特異と言えるこの祭は、時を経ても変わらない伝統の証です。
※1…イタリア系ユダヤ人の画家、作家、活動家、反ファシスト、医師
※2…政治犯としてバジリカータに流刑に処せられた時の回想録、即興コメディー。
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